私と先輩の甘い放課後
私は先輩の腕の中から逃げ出そうともがく。
これ以上は心臓が持たない!私の生命が終わる…!
ドキドキしすぎてパニック気味の心と身体が悲鳴をあげる。
夏樹先輩はふふっと笑うと、私をぬいぐるみのように抱えて後ろから優しく抱きしめた。
「ごめんごめん。意地悪しちゃったね」
先輩は笑いながら私の肩に顔を埋めた。先輩の吐息が少しくすぐったい。
「心陽…すごいドキドキしてるね」
「先輩がっ、…急にキスなんてするから…」
「うん、ごめん。心陽があまりにも可愛かったから」
お腹でぎゅっと組まれていた先輩の右手が私の太ももを撫でる。それがやたらと気持ちよくてくすぐったくて、「あ、う…」と変な声が出てしまった。
「もしかして、煽ってる?」
夏樹先輩の声が耳元で聞こえて、私の身体はびくんっと跳ねた。先輩の右手が、私の身体をすいすいと泳ぐ。
私はまた変な声が出そうになって、慌てて自分の口元を手で押さえた。
すると先輩はぱっと、私から手を離した。
「今日はこれでおしまい」
私はほっとしたような残念なような、なんだか物足りない気持ちを抱えながらも余裕な先輩を少しだけ睨みつけた。
そうやってからかわれたことに少し反抗してみても、先輩は「可愛いね」と言ってにこりと笑うだけだった。
うう、先輩に子供扱いされてる気がする…。