名ばかりの妻なのに、孤高の脳外科医の最愛に捕まりました~契約婚の旦那様に甘く独占されています~【極甘婚シリーズ】
(どうしよう。どうしよう?どうしよう!)
悪い予感が頭をもたげて止まらなくなる。赤くなったり、青くなったり、白くなったり。百面相もいいところだ。
「雛未」
「ひゃい!」
突然、祐飛から肩を叩かれた雛未は飛び上がった。
驚きすぎて椅子から三センチは浮いていたことだろう。
「お、驚かさないでください!」
「何度も呼んだが?」
雛未が悶々としている間に、祐飛は食事を済ませ、既に皿をキッチンに下げ終わった後だった。
「明日、予定はあるか?」
「仕事は休みですけど……」
わざわざ直接スケジュールを聞かなくてもスケジュールアプリにシフト表を記入している。
「仕事以外の予定を聞いている」
「特にありません」
個人的な予定を聞かれたその意図を汲み取ることができず、雛未は首を傾げた。
「一緒に出掛けないか?」
「え!?」
「気が進まないなら別に……」
「行きます!」
雛未は食い気味に返事をした。
祐飛がお出掛けに誘ってくれるなんて、明日はベリが丘に大雨でも降らせるつもりか?