名ばかりの妻なのに、孤高の脳外科医の最愛に捕まりました~契約婚の旦那様に甘く独占されています~【極甘婚シリーズ】
「あ、う……!ゆ、ゆうひさ……あっ!ん……っ!」
「俺が誰を好きなのか、わからせてやるよ」
『わからせる』ってどんな風に?
めくるめく期待と興奮で息が荒くなっていく。
ドキドキしすぎて心臓が痛い。
身体の奥から何かが込み上げてきて、ぶるりと鳥肌が立った。
「……聖に負けるのも癪だしな」
「ひあっ……!」
祐飛は雛未の身体を抱え上げると、一際深く穿った。
(そんなことで張り合わないで……!)
聖に対抗心を燃やす祐飛に抗議する前に、キス口を塞がれる。
数時間前まで絶望の淵に立たされていたのに、キスひとつで天にも昇る気持ちにさせられる。
愛溺は一度で終わるはずがなく、時と場所を変え、何度も互いの温もりを確かめ合った。
それでもまだ足りないと、祐飛の瞳が訴えかける。
純華ではなく雛未に向けられたものなのだと思うとたまらなく嬉しかった。
「これからも……祐飛さんの奥さんでいてもいいですか?」
「当たり前だ」
「嬉しい――」
「もうどこにも行くな」
祐飛は雛未を掻き抱き、片時も離すことはなかった。