まどろみ3秒前
「ぷはぁー食べた食べた」
お腹を擦りながら私はソファに飛び込む。食べ過ぎて明日には胃もたれしそうだ。まあどうせ、私は明日起きないからいいけど。
「翠」
お母さんがこれから言うことが、私にはわかった。私は立ち上がって、頷いた。
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まとめてみると意外に少ない。眠るために病院へ行くんだから、特に、暇潰しの物や洗顔料など必要なかったからだ。
四つ葉のクローバーは絶対に持っていきたいところだが、どうしようかと悩んでいた。
「姉ちゃん、それ持ってくの?」
扉から顔を出した累の目線の先は、花瓶に座した大きな四つ葉だった。
「……持って、いきたい」
「俺が持ってくよ」
「…え?いやだったらお母さんに」
「いい。お母さんはお母さんで病院の人となんか手続き?とかするだろ?暇だし、俺が持って行くよ」
累も、私を見届けたいと思ってくれているのかもしれない。そう思うと、どこか胸が温かくなった。
累も、私のこと待っててくれてるんだな…