君は優しい嘘つき

「うーん」
「かっこいい?」
「まぁ、かっこいい」
「頭良い?」
「いやぁどうだろ」
「頭良くないやつはやめとけ。絶対やめたがいい」
「そうなの?」
「まぁ俺は今度のテストめちゃくちゃ良い点取る自信あるけど」
「勉強してないんじゃなかったの?」
「してないけどイケる。てか今からするし。絶対そいつよりも良い点取れる」
「へぇー」
「なぁ、他は?」
「他? うーん……。……あ!」
「なに!?」
「嘘が下手!」
「……はぁ?」
「まぁ、今言えるのはそれくらいかな」
「……いやいややめとけ。嘘が下手なやつとかダメ。絶対ダメ。いや上手なら良いってわけでもなくてさ、そもそも嘘つくやつは碌でもないぞ」
「じゃあ歩は嘘つかないの?」
「つかないね。今までもそしてこれからも」
「そっか。だったらもうひとつ」
「うん」
「私の好きな人、今反抗期なんだって」
「……へ?」
「3回も言われたから流石に嘘じゃなさそうだし」
「……ぇ、まって。それって」
「嘘が下手で、反抗期で。でもね」


真っ赤な顔した私の好きな人。


「すっごく優しいの」


             〜fin〜
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