この結婚には愛しかない

「これ美味しいね。ほら莉央口開けて」

「んーっ」

「ははっかわいい」

伊織さんが突然1つ丸ごと口に入れてくれたので慌ててほおばる。みんなの前でも伊織さんの甘さは増量中。


「いおりお尊っ!湊!私もあーんされたい!」

「佐和はそろそろ酒やめようか」

足をバタバタさせながら甘える佐和の頬に手をやった湊さんが、すごく優しい顔をしている。


「されたい!」

「恥ずかしいな」と言いつつ応えてあげる湊さん。佐和のことがかわいいくて仕方ないって顔してる。


「専務は莉央だけ誘惑しててください。湊にまで甘い言葉と金をチラつかせて。湊ダメよこの人、社長もあごで使うような人だから」

「ははっ temptation(誘惑)じゃないよ。 soliciting(勧誘)だよ」

「You really think so? 《本当に?》」


2人とも発音いいなあ。佐和は大学時代に2年間オーストラリアに留学していたので英語がペラペラだ。

英語をしゃべれるってビジネスでも重宝されるし、うらやましい。
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