あなたの子ですよ~王太子に捨てられた聖女は、彼の子を産んだ~
聖女の聖なる力には、植物の成長促進の力もあった。それを各地で使い、少しでも植物の発育をよくしてもらいたいと、誰もが思っていた。
けれども、それを聖女であるコリーンが拒んでいる。彼女は、聖なる力を使いたくないと、そう言っているのだ。理由はわからない。だからコリーンの力は本物なのかと、疑う者すら現れる。
仕方なくクロヴィスは、隣国のローレムバ国に魔術師の派遣を依頼した。魔術師であれば、雨雲を呼び寄せ、渇いた土地に雨を降らせることができると考えたためである。
イングラム国には魔術師と呼べるような者は少なく、力も弱い。彼らの魔力だけで天候を操り、この現状を打破するのは難しいと判断した。
しかし、ローレムバ国からの答えは、引き受けてもよいが条件があるとのこと。その条件こそ、イングラム国がローレムバ国の属国となることであった。ローレムバ国がそれを提案してきたのも、イングラム国の聖女の力を取り込むためだろう。
そうなる前にクロヴィスは、ウリヤナに頼りたいのだ。
聖なる力を失った彼女ではあるが、もしかしたら何かの策と力を与えてくれるかもしれない。そんなわずかな望みにかけたいにちがいない。
ウリヤナの居場所を調べろとクロヴィスは簡単に口にしたが、この人探しという仕事は地味で体力と気力を使う仕事である。クロヴィスはそれすら知らないのだ。
アルフィーはウリヤナが親しくしていた人と会い、話を聞く。人探しは聞き込みが基本となる。魔術師となれば、相手の魔力を探って居場所を突き止める方法もあるのだが、残念ながらアルフィーは魔術師ではないし、そういった力のある魔術師にコネがあるわけでもなかった。むしろ、イングラム国の魔術師にそれほどの力がある者がいるかどうかも疑わしい。
ウリヤナが学生時代に親しくしていた友人、聖女時代に生活を送っていた神殿、そしてカール子爵家。アルフィーはそこへと足を運び、彼らからウリヤナについて話を聞いた。
神殿はウリヤナが北のソクーレの修道院に向かったと教えてくれた。
さらにカール子爵の別邸に足を運ぶと、彼らはいまだにウリヤナが神殿にいると思っていたようだ。
そこでアルフィーは、カール子爵から信じられない話を聞いた。それはカール子爵家が傾きかけた理由である。
それの原因は、ウリヤナの弟であるイーモンにあったこと。そしてイーモンが、騙されていたということ。
そしてその犯人の名――。
すべてが終わったと、アルフィーはそう思った。
けれども、それを聖女であるコリーンが拒んでいる。彼女は、聖なる力を使いたくないと、そう言っているのだ。理由はわからない。だからコリーンの力は本物なのかと、疑う者すら現れる。
仕方なくクロヴィスは、隣国のローレムバ国に魔術師の派遣を依頼した。魔術師であれば、雨雲を呼び寄せ、渇いた土地に雨を降らせることができると考えたためである。
イングラム国には魔術師と呼べるような者は少なく、力も弱い。彼らの魔力だけで天候を操り、この現状を打破するのは難しいと判断した。
しかし、ローレムバ国からの答えは、引き受けてもよいが条件があるとのこと。その条件こそ、イングラム国がローレムバ国の属国となることであった。ローレムバ国がそれを提案してきたのも、イングラム国の聖女の力を取り込むためだろう。
そうなる前にクロヴィスは、ウリヤナに頼りたいのだ。
聖なる力を失った彼女ではあるが、もしかしたら何かの策と力を与えてくれるかもしれない。そんなわずかな望みにかけたいにちがいない。
ウリヤナの居場所を調べろとクロヴィスは簡単に口にしたが、この人探しという仕事は地味で体力と気力を使う仕事である。クロヴィスはそれすら知らないのだ。
アルフィーはウリヤナが親しくしていた人と会い、話を聞く。人探しは聞き込みが基本となる。魔術師となれば、相手の魔力を探って居場所を突き止める方法もあるのだが、残念ながらアルフィーは魔術師ではないし、そういった力のある魔術師にコネがあるわけでもなかった。むしろ、イングラム国の魔術師にそれほどの力がある者がいるかどうかも疑わしい。
ウリヤナが学生時代に親しくしていた友人、聖女時代に生活を送っていた神殿、そしてカール子爵家。アルフィーはそこへと足を運び、彼らからウリヤナについて話を聞いた。
神殿はウリヤナが北のソクーレの修道院に向かったと教えてくれた。
さらにカール子爵の別邸に足を運ぶと、彼らはいまだにウリヤナが神殿にいると思っていたようだ。
そこでアルフィーは、カール子爵から信じられない話を聞いた。それはカール子爵家が傾きかけた理由である。
それの原因は、ウリヤナの弟であるイーモンにあったこと。そしてイーモンが、騙されていたということ。
そしてその犯人の名――。
すべてが終わったと、アルフィーはそう思った。