溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く
騒いでる女子達に内心はうんざりしていても、あからさまに嫌な態度はとらないようにしているんだってことくらい。


それって、私のためみたい。


彼曰く、女子の反感を買うことは極力避けた方がいいらしい。


だから、私の印象を悪くしないために紫音は他の女子達にも愛想をふりまいてくれてる。


それも執事の仕事のうちだからって。


だけど、それだとますます私の執事の人気が上がってしまうのがちょっと不安。


「どうかされましたか?」


彼の横顔を無意識にジトッと睨んでいたら、上から覗きこまれた。


「な、なんでもないよ」


「若葉お嬢様がこんなに可愛く嫉妬してくれるのは悪くないですね」


彼が楽しそうにそう言って、私の頭を撫でてくる。


まるで子供扱い。いや妹扱いというか。


「ち、違うもん」


プウって頬を膨らませて睨んだ。
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