溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く
私の隣の席の相馬晶(そうま あきら)ちゃんは、お父様が世界的に有名な芸術家。


本人もスケッチブックを片手にしょっちゅう絵を描いている。


彼女の描くのはずばり、イケメンばかり。


「晶お嬢様、大変申し訳ないのですが今は仕事中ですので」


紫音の笑顔はちょっとひきつっていてちょっぴり気の毒かも。


晶ちゃんに舐めるように見つめられるのが苦手みたい。


「えーちょっとくらいいいじゃん」


「はぁ」


「晶ちゃんたら、ダメだよ。紫音が嫌がってるから」


見かねて助け舟を出した。


「えーそうなのー?」


私と晶ちゃんは小学校からずっと一緒の親友。


ちょっと変わってて自由奔放なんだけど面白くていい子なんだ。


いつでも絵を描きやすいように、長い髪を後頭部でお団子結びにしている


黙っていたら長身でスタイルが良くて、クラスでも1、2を争うくらいの美人なのにいろいろともったいない気がする。
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