溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く
給料がもらえなくなったら生活ができないので結局だれも責めたりできない。


その点、俺は身軽な境遇だ。


俺には養う家族なんていない。


身内は母だけ。


その母も3年前に再婚して今は別々に暮らしている。


俺の母はもともと如月家お抱えのピアニストだった。


その縁で俺は如月家の旦那様に雇ってもらいお屋敷に住まわせてもらえて感謝していた。


若葉お嬢様の父、如月家の旦那様は超がつくほどの善人。


そのせいか会社経営には向いているとは言えないけど、その人柄を俺は尊敬している。


さんざんお世話になってきたから一生をかけても返していきたい。


はじめ執事に指名された時、自信がなくて迷っていた。


由緒ある家の執事っていうのは代々世襲制だから、本来なら俺なんてふさわしくない。


正式な執事教育を受けていないから、言葉遣いなんかは結構やばい。
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