溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く
明るい声でそう言ってサッーと熱いお湯で背中の泡を流してくれた。


「ありがとう」


「お嬢様のお役に立てたのなら嬉しいです」


「うん、いっぱい助けてもらってるよ。紫音がいてくれるから私頑張れるの。だからいつも感謝してる」


真っ直ぐに彼を見つめ、もう一度心からありがとうと伝えた。


「どういたしまして」


彼の口角があがるのを見てホッと安心した。


さっきまですっかり落ち込んでた彼が心配だったけど、元気になってくれたみたいだから。


私の背中をすっかり洗い終わると彼は立ち上がってドアの方まで滑りそうになりながら戻って行った。


私はお風呂からあがるとドライヤーをかけて、顔にパックをした。


それから、さっき紫音がとりこんでくれた自分の洗濯物を畳みはじめる。


畳み方はだいたい紫音に教わったのでその通りにする。


まだあんまり上手には畳めないのは仕方ない。
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