溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く
タンスの中にしまおうとしたけど、一つの引き出しにギュウギュウにいれたから引き出しが閉まらなくなっちゃった。


あーあまた、やなおし。


洗濯物を畳んで片付けるだけでも、ひと苦労。


彼にばかり家事をさせたら申し訳ないので、自分のことはできるだけ自分でやろうと思っていた。


つい先日までは、なんでも人任せの生活だったのが嘘みたい。


あ、そうだ。学校の課題をやらなきゃいけなかったんだ。


エクスクルーシヴ科では毎日の授業の振り返りの課題が科目ごとに山ほど出される。


主要5教科以外にもフランス語、ドイツ語、経済学、経営学、その他法律科目など多岐にわたる。


すべて終わるまでには深夜までかかってしまって、激しい睡魔が襲ってきた。


寝ちゃだめだ、ほんとはもっともっと色々と家事をやりたいんだ。


紫音は、私には勉強のほうが大切だからそっちに集中してくださいって、言ってくれるんだけど。


いつも彼がパーッと手早く終わらせてくれるから、まだ私はあんまり家のことを手伝わせてもらえない。


彼に比べたら私は何をするにも遅くて、やたらと時間がかかってしまう。


それに、どんくさくてお皿を運ぶだけでも、落として割ってしまったこともあり危なっかしくて見ていられないと言われた。
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