溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く
そういう意味でもあんまり任せてもらえないみたい。


「掃除とあと洗い物も……」


「まだ寝ちゃだめ……なのに」


紫音のところに行って、もっと他にもやらせて欲しいってお願いしてみよう。


フラフラしながら、彼の部屋を目指した。


廊下に出たら真っ暗でシーンと静まり返っているしすごく寒い。


さっきお風呂に入ったところだけど、身体が冷えちゃいそう。


「ううっ、寒いよう」


何か上に羽織ってきたらよかったかな。


「紫音、紫音」


コツコツと隣の部屋のドアを叩いた。


使用人部屋は遠すぎるから隣りの部屋に引っ越してもらったんだ。


あれ、もう寝ちゃったのかな?


そう言えば、電気代節約のために早く寝ようって言ってたっけ。


ヒュウーヒュウー、すきま風が聞こえてくる廊下は薄気味悪い。


この邸は広いけど、古い建物だからあちこちガタがきているみたい。
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