溺愛執事は貧乏お嬢様を守り抜く
修理する余裕がないからしょうがないんだけど。


いくらドアをノックしても紫音からの返事がない。


そっとドアノブを回したら鍵はかかってないみたい。


部屋の中は真っ暗でしかも寒い。


暖房を切っているみたいだ。


こんなに寒い夜に紫音が風邪をひいちゃわないか心配だよ。


「紫音、もう寝ちゃったの?」


電気のスイッチがどこにあるのかわからなかったから、暗闇の中を恐る恐るベッドのほうへ近づいた。


気配はするので多分もう眠っているんだろうな。


ベッドに近づくとスースーと規則的な寝息が聞こえる。


「紫音」


でもどうしょう、ぐっすり眠っているみたいだ。


疲れているみたいだからこのまま寝かしておいてあげないと。


だけど、いま来た道をまた1人で戻っていく勇気がない。


それにすごーく眠くてたまらない。
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