【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない




学校から帰り、わたしは藍くんの部屋の前に立っていた。


帰りはばらばらだったけど、藍くんはもう帰っているはずだ。


『帰ったら、続きするからな』


今日の休み時間、藍くんにささやかれた言葉が耳の奥でよみがえる。


続きって……なにするんだろう……。

キスだけでもうわたしはいっぱいいっぱいだというのに。


緊張をしながらもふーっと深呼吸をひとつしたわたしは、ノックをしてドアを開けた。


「お待た、」

「遅い」


いきなりぴしゃりと声が飛んできて、わたしの声が遮られた。


目の前には、腕を組み不機嫌そうにわたしを待つ藍くんの姿が。
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