【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない
藍くんがわたしの耳元でぼそっとささやく。
「……今すぐ抱きたい」
「だっ……?」
「けど我慢する」
ドキドキが止まらなくて、幸せの連続に窒息しそうになる。
「帰ったら、俺の部屋来い。続きするからな」
「ぅん……」
まるでずっと我慢していたたがが外れたかのように、藍くんは甘さを容赦してくれない。
彼氏になった藍くん、心臓に悪すぎるよ……。
怒涛とも言える幸せの過剰摂取で倒れそうだ。
お付き合い初日からこんな状態で、わたしの心臓はいったいもつのかな……。