【完】クズな彼の危険すぎる偏愛から逃げられない

いつもは大人で手の届かない藍くんが、なんだか可愛くてたまらなくて。

きゅーんっと愛おしさが募り、わたしは手を伸ばすと。


「よしよし……?」


おずおずと藍くんの柔らかい髪を撫でる。

すると藍くんが深いため息を吐きだした。


「あ゛ー、ずるすぎだろ、由瑠ちゃん」


直後、身体が床からふわりと浮き上がったかと思うと、ひょいとわたしを抱きあげた。


「わ……っ」


軽々とお姫様だっこをし、藍くんはベッドの上にわたしをおろした。


ボスンと藍くんのベッドに身体が沈む。
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