The previous night of the world revolution8~F.D.~
陸路で逃げるか、海路で逃げるかは後で考えるとして。

その前に、まず帝都から出なくてはいけませんね。

「さぁ、ルルシー。まずは帝都を出ましょう」

「それは良いんだが…。どうやって?車でも運転して行くか?」

ルルシーとドライブ…。それは素敵ですね。

でも、車に乗って行っちゃうと、着いた先で処分に困っちゃうし。

「目立たないよう、バスを乗り継いで行きましょう」

「そうか…。路線バスをいくつも乗り継げば、後で捜索の撹乱になるかもしれないしな」

そういうことです。

まぁ、気休めでしょうけどね。

帝国騎士団が本気で俺達の行方を探すなら、国外に逃げることくらいすぐ予測出来るでしょうし。

ほんの少し、時間を稼げればそれで良い。

「じゃ、バス乗って行きましょうかー。何だか遠足みたいですね」

「物騒な遠足だな…」

「遠足にはお菓子が付き物ですよね。はい、ルルシー。キャラメルどうぞ」

俺はポケットからキャラメルを取り出して、ルルシーに1個渡して、自分も食べた。

甘くて美味しい。

「何でキャラメルなんか持ち歩いてるんだよ…」

「俺が持ち歩いてるんじゃなくて、さっきのルリシヤとルーチェスのポーチに入ってたんです」

「…マジかよ…。あいつら、俺達が遠足気分でバスに乗っていくことを予想して…?」

えぇ。それでお菓子も入れてくれたんでしょうね。

あるいは、甘いものでも食べて元気を出せ、という意味で。

二人の後輩から、心のこもった素晴らしい贈り物ですよ。

「なんつーか…気が抜けるけど、ちょっと元気出たかも…」

「それは何よりです」

キャラメルパワーですね。本当にありがとうございます。
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