社内捜査は秘密と恋の二人三脚

 というか、社長が縁談破棄にすぐ応じてくれると思ったのが裏目に出て、まだ解決していない。

 だから、彼女に連絡しずらい。何故か、彼女も連絡してこない。

 彼女は秘書を外れ、会計部のフロアに降りた。

 同期の男性と付き合っていたが、そいつと別れてからというもの、会計部の男だけでなく、他の部の連中も彼女をねらっているという噂をあそこで働いているときから耳にしていた。

 彼女を狼の巣に落としてそのままでいていいのか……俺は馬鹿だったかもしれない。

 京子さんに言われたことを反芻するうちだんだん心配になってきた。

 今日は金曜日だ。別れて一週間。彼女はどうしているだろう。仕事が終わったら連絡してみようと思っていた。
< 202 / 385 >

この作品をシェア

pagetop