社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「まあ、ちょっとな……」

 そう言って、彼女を引っ張り肩を抱いた。

「しょうがないわね。わかったわ。じゃあ、うちに来る?広くはないけど、何か買って帰って足りないものは作るわ。私もたくさんは食べたくないけど、お茶漬けが食べたくて。家で作って食べたい」

「……お茶漬け?お前、面白いな。大して飲んでないって聞いたぞ」

「文也さんに食べる前飲まされてしまって、少し強めのお酒だったと思うの。ちょっと不用心すぎた。反省してる」

「そうだな。相手が文也だったから良かったけど、反省が必要だな」

「……うん。寝不足で頭が回ってなかった」
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