社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「なに笑ってんだよ。これでも我慢しようとしているのに。車に着替えやスーツも一式入っているし、お前の所から明日出社する」

「へ?」

 あっという間にうちのアパートの近くの駐車場へ車を入れると私の手を取ってまるで自分の家のように帰って行く。ドアの前で手を出した。

「鍵」

「あ、はい」

 鍵を開けながら入ると彼は言った。

「合鍵よこせ。一応何かあったときのために……」

 私は素直に部屋から合鍵を持って来ると彼に渡した。
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