社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「京子さんとお呼びしてもいいですか?」

「もちろんよ。私も里沙さんと呼んでいいかしら?」

「はい。よろしくお願いします。彼の縁談を破棄するのを手伝って下さってありがとうございました。何をして下さったかはわかりませんが、とても無理そうだったので半分諦めていました」

「……は?何言ってんだよ、里沙。俺は必ず縁談をなくすって言ってただろ。信じていなかったのか?」

「あなたにそんな権限はないでしょ。会社は縦社会。会社の頂点の人からその家に入るお誘いだったんだから、簡単にいくはずないわ」

「さすが、里沙さん。その通り。とても聡明なのね。鈴村君が惚れるだけのことはあるわね」

「……」

 賢人は腕組みしてニヤニヤしてる。なんで偉そうなのよ?訳わからない。
< 312 / 385 >

この作品をシェア

pagetop