社内捜査は秘密と恋の二人三脚

 専務は副社長へと昇格する予定だそうだ。それに伴い、なんと賢人が少し早めに本部長となり、いずれ役員になるというのだ。

 あの若さで役員になった者は創業者一族以外いない。ざわざわしたが、やはりという声が周りからする。いかに彼がすごいかということを目の当たりにした。

 私の配属先は、文也さんや部長が予言した通りになった。彼の元いた部署。男性ばかりのところだった。

 そこへ三人女性が入ることになったと言われた。京子さんと私、そして斉藤さん。

 斉藤さんをここへ入れることは関根部長も了承されているという。でも彼女は寂しそうだった。それはそうだろう。ふたりは交際を始めたばかり。

 私は交際相手と一緒になって良かったねと嫌みたらしく言われたけど、そうとも言えない。京子さんは秘書室兼務だが、企画室にも席が出来た。彼女が私の近くにいると言っていた意味がわかった。
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