社内捜査は秘密と恋の二人三脚

『何だと?お前、それって……』

『相手の女社長に色々流してそうなんだ。それでね……』

 それはかなり……まずい。初めて聞いたが情報部の奴?誰だそれ。

『賢人、聞いてる?社長とも相談して里沙ちゃんがいいだろうって話になったんだよ。悪いが決定』

『文也、お前……周りから固めたな。覚えてろよ。俺を怒らせたな』

『はいはい、ごめんなさーい。とにかく、内容を説明するから一度連れてきてくれない?今日なら店閉めてるから丁度いいんだ』

 俺は電話を切ると里沙に説明し、文也のバーへふたりで出かけた。
< 368 / 385 >

この作品をシェア

pagetop