社内捜査は秘密と恋の二人三脚
「斉藤さんからそれとなく聞き出してあるの。そのほうが協力出来るかもしれないと思ったから……お互い探り合う無駄なことはやめようと思って。あ、でも私は何も彼女に話してない。話せることがまだなかったのもあるけれど、守秘義務があるから。協力できることはするけどね」
すごい怖い目で睨んでる。
「おい、首突っ込むなと言っただろ。俺に教えてくれるのはありがたいが、お前これを捨ててなかったことがばれたら本当にまずいぞ。畑中専務はいつ戻ってくる?」
「午後そうね、おそらく二時過ぎると思う」
「この間と同じように中身を変えるんだ。そして、コピーを上の方は取って、それを載せておけ。そうじゃないと開けて確認されたらまずい。同じガムテープで留めろよ」
そうか、そこまで考えてなかった。
「そこまでしないとまずいの?」