俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
「でも……」

「安定期に入るまで三ヶ月もあるんですよ、ずっとお仕事おやすみするつもりですか」

「えっ、三ヶ月もみゆは具合わるいのか?」

「そうですね」

言っている側から、みゆはきもちが悪くなり、ベッドに横になった。

廉也はみゆの背中をさすったり、ヨーグルトやゼリーなど食べやすいものを買ってきては、勧めてくれた。

「みゆ、気分転換に赤ん坊の服とか買い物いくか」

「行きたいです」

廉也と共にショッピングモールに買い物に出掛けた。

ベビー用品売り場はいつまでいても飽きない。

「これも買うか、こっちもいいな」

廉也の方が大変な騒ぎだ。

「廉也さん、まだ男の子か、女の子かわからないんですから、今日は下見だけにしましょう」

「だってすげえこれ、可愛いぜえ」

「廉也さん、それを親バカって言うんですよ」

みゆは満面の笑みを見せた。

(みゆ、俺はお前のこの笑顔を奪うことは出来ない、なんとか赤ん坊が出てくるまで頑張ってくれ)
しかし廉也の願いも虚しく、みゆは意識不明になり、病院へ緊急搬送された。

「健志、何とかしろ」

「廉也、無茶言うなよ、取りあえず産婦人科の医師もいるから、待機していてくれ」

みゆは入院することになった。
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