俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
「みゆが具合悪くならないようにすればいいんだろ」

「あのなあ」

廉也の声のトーンが変わった。

「健志、お前の言う通り、みゆが一番大事だ、でも、いまみゆから赤ん坊を取り上げることがみゆを一番に考えることにならないと思う」

「廉也」

「みゆが言うに、赤ん坊が生まれるまで十ヶ月かかるって聞いた、それを保育器に入れてもいいから、早く生まれるように出来ないか」

「最低、八ヶ月はお腹にいないと、赤ん坊は生きていけない、みゆちゃんの体調しだいだが……」

「頼む、みゆも赤ん坊も両方助けてくれ、健志」

健志は返事をせずにスマホを切った。

医者として安請け合いは出来ない。

最悪みゆも赤ん坊も助けられない状況になるかもしれない。

健志は知り合いの産婦人科医に相談することにした。

そんなころ、みゆのつわりの症状が出始めた。

「みゆ、大丈夫か」

廉也はずっとみゆに付きっきりで、仕事どころではない状態だった。

「廉也さん、私は大丈夫ですよ、この症状はつわりで、妊娠中、誰でも経験するんですから」
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