となりの色気がうっとうしい
「ごめん、フウキさん。しそ出なかった」
ガチャを回し終えたふたりが、パシンと顔の前で両手を合わせて謝罪するからびっくりしてしまう。
「いや全然大丈夫ですからっ!そんなっ」
重松さんと小堀さんの手には、それぞれそらまめとあずきがいて、見事に3人の推しではないメンツ。
「代わりと言ってはなんだけど、うちにあるしそグッズあげる!」
「えっ……」
「うちらそうやってよく交換してるから。フウキさんが良ければもらってくれると嬉しい!」
「……い、いいんですか?」
それなら、私だって、れんこんやごぼうのグッズが何個かうちにある。
私もふたりに渡したいと伝えると、喜んでくれ、後日交換することになった。
まさか、遠足でこんな展開になるなんて。
「けむ友!だね!」
「てかうちらずっとフウキさんって呼んでるよね。めっちゃごめん」
「まじだ……ごめん。じゃあこの際、月雨って呼んでいい?うちらのことも名前でいいからさ!」
「あ、は、はいっ」
ちょっと打ち解けたかもと思ってからの距離の詰め方が、さすがクラスいちのギャル。