となりの色気がうっとうしい
「……ひ、日葵ちゃんと美夜ちゃん」
「うんっ!」
「よろしくねっ!月雨!」
「あーーいたいたー。もう、何してんの〜」
ふたりと話していると、聞き慣れた気だるそうな声が耳に届いた。
「あ、双葉」
「双葉が言ってた意味、わかったよ」
と日葵ちゃんが私から受け取ったれんこんを天海くんに見せながら言う。
「よかったじゃん」
と満足そうに笑う天海くんと視線がぶつかる。
「天海くんが言ってた意味って……」
「別に。てか月雨ちゃん、俺のこと置いて行き過ぎじゃない?やっぱり手繋いで──」
「そろそろ残りのスタンプ押さないと時間やばくない?単位に響くんだろこれ」
天海くんが私をからかってくるセリフに、鋭く突っ込もうとしたら、神崎くんが先に遮ってくれた。
日葵ちゃんも美夜ちゃんも「やばいじゃん!」と急いで園内のマップを広げる。
「うちら3人と違ってバカでやばいから、こういうのでカバーしないといけんのよ」
なんて言うふたりの後に続いて、園内を再び移動した。