となりの色気がうっとうしい
「うちら、中学同じで。美夜と一架が中学の頃から付き合ってるから、自然と絡むこと多くて。腐れ縁みたいな感じだからさ」
「あっ、そうなんだ。はっ、それじゃ……」
美夜ちゃんと神崎くんのふたりが付き合ってるってことも、今日全然そんなそぶりを感じなかったからびっくり。
けど、言われてみれば、天海くんとの会話の中でそんなようなことを言っていたような。
ていうか、それよりも、あの2人がそういう関係なら、お互いの友達同士である天海くんと日葵ちゃんは……。
「安心してくれ、月雨。私にもおるから」
「えっ」
「じゃーん」
日葵ちゃんが見せてきたのはスマホのロック画面。
そこには、日葵ちゃんと小麦色に焼けた男の子のツーショット。すごく仲の良さそうな雰囲気が伝わってくる。
「私も中学から付き合ってる彼氏いて。今は野球強いところの寮入って、甲子園に向けて頑張ってんの」
「はっ、そうなんですね。じゃあ、もし彼氏さんが甲子園出場になったら……」
「もちろん!応援に行く!」
目標に向かってコツコツ頑張る人も、それを全力で応援している人も、かっこよくて眩しい。
「だから、変な気遣ったりしなくて大丈夫だから。で?月雨は、双葉のことキョーミない感じ?ふたりいい雰囲気出てるけど」
「や、やめてくださいよ!キョーミもなにも、大嫌いです。あんなチャラくてそれでいて学年1位なんて……」
「はっはーん」
最後の方はゴニョゴニョと濁したけれど、日葵ちゃんにはちゃんと聞こえていたみたい。
その片方の口角だけ上がった笑みを見て察する。