でこぼこ

尊敬と愛情

目が覚めると見覚えのない室内にいた。
木目のデスクと黒い棚、シンプルで男性の家にいるみたいだ。
「お目覚めですか?」
「ここは?」
「俺の部屋です。」
「そう。」
そういば昨日沢山泣いていつのまにか寝ちゃったんだ。
それからここにきたのかな?
「昨日は話聞けて良かったです。」
「うん。」
「なんか食べます?」
「いらない」
「じゃあ、ゼリー食べます?」
「うん。」

笑美さんを支えてベッドから起き上がらせゼリーを渡す。
「よっぽどお腹すいてたんですね。」
「うん。」
明るい場所ではっきり顔を見たのは久しぶりだ。
表情はわからないけど昨日泣いたからなのか少しだけ
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