でこぼこ

小学生の時、俺は弱かった。
いじめられても泣く事しか出来なくてヘタレで何かを言われると気にしていた。
空がオレンジと紫にグラデーションに太陽が眩しく照らす中同級生に『ぼっち』だと か『キモい』だとか何を言われたのかもう覚えてないけど砂をかけられたり殴られたり。
「やめて、痛い。」
「キモいんだよ。もう学校くんじゃねぇ。」
「そうだそうだ。キモいやつは学校に来んな。」
「返して。」
「いらないだろ。明日から学校こないんだから。」 いじめっ子達のリーダーみたいな奴がそういうと周りの奴らはギャハハと嫌味の様に 笑っていた。
何がおかしいんだとも思った。
仕返しをしてやろうとも思ったけどこいに喧嘩売るとどうなるか、今なら簡単に喧嘩売って殴ればいいってわかるのに。
痒くて、痛くて涙が沢山溢れてきた。
「やめなさいよ」
光がさした様な気がしたのを覚えてる。
制服を着た派手めの学生。
俺はかろじて残っていた気力で立ち上がりその人の袖