でこぼこ
を引っ張って首を横に振った。
こいつらを止めたらこの人が怪我をしてしまうと思ったし弱い俺が人を守る為に唯一できた事...。
「君たちにこの子が何をしたの?」
優しく落ち着いた声で諭す様な口調。
派手な見た目で目つきも怖いのに子供だから怖
がらせない様にしてるのだろうか。
「別に。」
反抗的な目でお前には関係ないといった。
「じゃあ、虐めちゃいけない。君たちにはまだ難しいかもしれないけどこの子も君た ちも同じ人間なんだから。その拳はこの子に向けちゃだめ。
大事な人を守る為に使ってね。
お母さんやお父さんの為に使ってあげて。」
この人の言葉を聞いていじめっ子達は涙を流した。「ごめんな。」
いじめっ子のリーダーみたいな奴が俺に向かって謝った。
何をやるにも威張っていた奴が素直に泣きながら土下座した。他の奴らも。
「君はどうする?許す?許さない?」
「許す」
今の俺だったら一発殴ってるだろう。だけどこの人に
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