でこぼこ
無表情で本当に楽しかったのかわからない事もあるけど笑美は嘘は つかないから本当に楽しかったのだろうと話を聞いて分かる。波瑠とは逆で本当に友 達との楽しかった事を話す所は違う。2人は共通点もないし好きなものも違う。だから気が合うのかもしれない。
ともかく波瑠と笑美が姉妹のように仲良くしてるのを見ると安心する。
それから1ヶ月後、俺と波瑠は高三に上がった。今回は同じクラスだ。知り合いが 同じクラスにいるのはめっちゃ助かる。
だって俺に彼女がいるのを知っているのはこの学校では波瑠だけだから。

その日の放課後、俺は足早に校門を出て家に帰る。今日はバイトもないからゆっくり笑美と過ごそうと思う。
「ただいま」
「おかえり」
笑美の声を聞きながら笑美のところまで走っていき思い切り抱きつく。最初はやめて と拒まれる事が多かったけど今は少しだけなら許してくれる。
「じゅーでん。」
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