余命1年半。かりそめ花嫁はじめます~初恋の天才外科医に救われて世界一の愛され妻になるまで~
また堰を切ったように涙がぼろぼろとこぼれた。声を押し殺してしばらく泣き、落ち着いた頃にいつもの調子で返事を送る。
【願い事したよ。大阪に行って食い倒れたい〜って】
【わりとすぐ叶えられそうだな】
なんとなく行ったら元気になれそうだなと、明るいイメージのある大阪をチョイスしてみた。夏くんが穏やかに笑っているのが、絵文字もないシンプルなひと言だけでも想像できる。
【夏くんはなにを願うの?】
たわいないやり取りにつかの間の癒やしを感じながらなにげなく聞いてみると、しばらくして彼から返事が来た。
【天乃の幸せ】
一瞬目を見開いた私は、再び視界がぼやけて文字が見えなくなった。
……キザなこと言っちゃって、らしくないよ。そんな風に言われたら、ますます病気を打ち明けたくなくなる。
私の幸せを願うというのは冗談かもしれないけれど、この先が長くないなんてやっぱり知られたくない。夏くんにはつらい思いをしてほしくない。
それに、今後自分がどうなるかを調べたらかなり酷なもので、打ち明ける気にもなれなかった。
【願い事したよ。大阪に行って食い倒れたい〜って】
【わりとすぐ叶えられそうだな】
なんとなく行ったら元気になれそうだなと、明るいイメージのある大阪をチョイスしてみた。夏くんが穏やかに笑っているのが、絵文字もないシンプルなひと言だけでも想像できる。
【夏くんはなにを願うの?】
たわいないやり取りにつかの間の癒やしを感じながらなにげなく聞いてみると、しばらくして彼から返事が来た。
【天乃の幸せ】
一瞬目を見開いた私は、再び視界がぼやけて文字が見えなくなった。
……キザなこと言っちゃって、らしくないよ。そんな風に言われたら、ますます病気を打ち明けたくなくなる。
私の幸せを願うというのは冗談かもしれないけれど、この先が長くないなんてやっぱり知られたくない。夏くんにはつらい思いをしてほしくない。
それに、今後自分がどうなるかを調べたらかなり酷なもので、打ち明ける気にもなれなかった。