スカイ・ネイル
「しんどかったらすぐ言ってくれよ。家族なんだからさ」
「もちろん。ありがとう」
夫が出て行ってしまったことでたくさん苦労をかけてしまった。
自暴自棄にならないか不安な時期もあったけど、ここまで成長してくれたのは神様がこれ以上私たちが離れ離れにならないよう結びつけてくれていたのかしらね。
目元を細め笑って見せるとそれを見て安心したのかタクトもまた表情を緩めた。
「そういえば、母さんはなんで階段から落ちたんだ?そんな急でもないだろうに」
「あら、話してなかった?あの時はその・・・・・・・・・、なんでだったかしら」
「おいおい。まだそんな歳でもないだろ」
変ね。
思い出そうとすると靄がかかったように記憶が霞んでしまってはっきりと思い出せない。