スカイ・ネイル
大きな氷の壁がフランを覆うようにして現れ、竜巻はその壁に激しくぶつかるとその衝撃で抉られた氷が辺りにキラキラと飛び散っていく。
ふいにフランは後ろを振り返った。
「だい・・・丈夫か」
「リース!」
ゆっくり体を起こすとシグハルトを手に取り、少しよろけながらも立ち上がる。
「・・・・・・目覚めたか」
「悪いが・・・、あんたに神器を渡すつもりはないし、殺されるつもりもない。・・・・・・俺にも、理由ができたから」
「リース・・・」
「フラン。レイの方へ行ってあげてくれ。ここは・・・・・・俺がやる」
「え、けど・・・」
ふっと笑みを見せ、視線はガレットを捉える。
「いつまでも守られてばかりなんていられないだろ。・・・・・・今度は多分、大丈夫だ」
リースの言葉に少々悩みながらも、フランは任せたよと声を掛け背中を向けた。
「危なくなったら、すぐ助けに来るから」
「・・・ああ」
まだ吹き止まぬ風の中フランは駆け出すと、リースはガレットに剣を向ける。