スカイ・ネイル





別れを告げると、頬に冷たい何かが落ちる。

赤く染まっていた筈の空は第二王子の放った魔法により暗雲となり、地面を少しずつ濡らしていった。

闇に吸い込まれるかのように王妃の後ろ姿が見えなくなっていく。




あの人たちのためにも、早くスカイ・ネイルを封印しないと。

・・・・・・いや、もういっそのこと無くなってしまった方がいいんじゃないのか。

力を求めて争いが起こり、誰かを失うくらいなら。
他にきっと方法が・・・・・・。


・・・・・・。




ふとした違和感。

だけどこの感じは何なのだろう。



「僕らはこのままザンスカールを目指す予定だけど、レイはどうする?」


エシャロットの姿が見えなくなったのを確認し、フランはレイに問い掛ける。


「行き先が同じならどうせ向こうでも鉢合わせるだろう。のんびりするつもりは無いが・・・・・・あんたらに同行する」


「それは心強いな。・・・・・・だけど早速、今日はもう暗いし先ずは雨宿りしなくちゃ」


「・・・」


「ルチルは僕がおぶっていくから、あそこの木に避難しよう。ほら、リースも」


フランの提案にむっとしながらも特に言い返さず、ルチルの体を起こし腕を肩にかける様子を黙って見る。




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