スカイ・ネイル
「はい、そうです」
「別れる前に最後に一つだけ聞かせてちょうだい。ノワール国がこんな状況になってしまったのは、当時カメリア国がノワールを襲ったからだと思う?」
「!・・・・・・その時自分はまだ情勢の話を聞かせてもらえるほどの立場ではなかったので、それについては分かりかねますが。カメリアは・・・・・・おじ様は、そんなことをするような人では到底無いです。ただ、きっとノワール国王は何か勘違いをなされているのではと思うのですが」
「やっぱり・・・・・・。私もそんな気はしているのだけれど。あなたを見ていて余計に違うと思えたわ。ありがとう」
「・・・・・・」
エシャロットさんは、全て受け入れられているのだろうか。
娘の死も。
家族の状況も。
国で起きている紛争も。
自分自身のことも。
この人を見ていると胸がずっと苦しくなる。
気を許しすぎてはいけない。
わかってるけど・・・・・・。
きゅっと手を握りリースはエシャロットに改めて城に泊めてくれた礼を伝えた。
すると胸を撫で下ろすかのようにふっと笑みを返してくれた。
「私はこれで戻るわね。・・・・・・そう、念の為に伝えておくと、この先にスレイトというノワールの友好国があるのだけれど、もしかしたらバルデから何か伝達が行ってるかもしれないから、くれぐれも気を付けて」
「わかりました。エシャロットさんも、お元気で」