スカイ・ネイル
もっとしっかりしなければ。
今は一旦、考えることをやめよう。
「ああ。ありがとう、ルチル」
その言葉に一瞬目を見開いたが、ルチルは嬉しそうに微笑んだ。
「フランと・・・レイも。ありがとな。俺、ちょっと正気じゃなくなってた」
「ううん。いつでも頼ってよ。僕らは仲間なんだからさ。・・・・・・ねっ、レイ」
「・・・・・・」
すっとレイも立ち上がると、少しだけ川沿いを歩いていく。
「日が暮れる前にそろそろ行くぞ」
「・・・そうだな」
リースとフランも立ち上がり、レイの後に続いていく。
ルチルもその後を追おうとしたが、また何か発見したのか地べたに転がる小包を拾い上げる。
「これって・・・・・・」
中を開けて見てみると、丸型や星型をしたチョコが入っていた。
少し形が悪くなってしまっているものもあるが、この小包の持ち主はおそらく・・・・・・。
言うより先に手元から忽然と消えた袋にルチルは目をぱちくりさせる。
「ねえ、それ・・・・・・。私がプロスペリティであげたやつでしょ?まだ待っててくれたのね」
「・・・・・・うるさい」
「ふっ」
わかりやすい照れ隠しに思わず吹き出してしまった。
また機嫌を損ねてしまうのをわかっていても、これは流石に堪えきれない。
予想通り彼はその後険悪オーラを放ったが、そこまでがレイだとわかっているから。
暫くの間、その場は笑いに包まれていた。
