続・小さな恋のメロディ~貴方が好きです~
部屋に戻ると、携帯に登録してあった里沙の番号も、メールアドレスも削除した。

もう二度と会いたくないんだ…。

私は哲平も赤ちゃんも一気に失って、こんな身体になってしまった…。

あんな事さえなかったら、裕福じゃなくても、今頃、哲平と赤ちゃんと三人で笑ってたかな?

こんな事、考えても仕方ない…。

そんな事分かってる。

でも……
考えずにはいられなかった。


ーコンコン


「綾香?入るよ?」

「……」

「…大丈夫か?」

「…ごめん、今日は一人にして?」

「…分かったよ。それから…母さんから電話があって、明日の夕方、集まる事になったから…」

「……」

「もし、俺が必要になったら部屋に来るといいよ…。何時でも構わないから」


鳴海はそう言って少し微笑むと、私の頭を軽くポンポンっと叩いて出て行った…。

明日…話すんだ…。

お義母さんに何て言われるの…?


哲平……。
迎えに来て?
今、もし哲平が迎えに来てくれたら、私は迷わず、この家から逃げ出して哲平の所に行く…。

この居心地の悪い現実から、あの、貧しくても楽しい生活を私は求めていた……。

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