続・小さな恋のメロディ~貴方が好きです~
ー翌日

私と鳴海は、東条家へと向かう。

家に着くとパパの車もあって、みんな揃っているみたいだった。

玄関のチャイムを鳴らす。


「上がって」


お義母さんはチャイムの音と同じくらいの速さで出て来て、私達を迎い入れた。


「お邪魔します…」


気が重くて仕方ない…。

今に行くと、鳴海のご両親も私の親も皆揃っていて、誰一人喋ることなく重い空気が漂っていた…。


私と鳴海は、用意されている席に座ると、お義母さんが口を開いた。


「話は、何なのかしら?」

「昨日…綾香さんと婦人科に行きました。綾香さんは…妊娠が難しいそうです…」


パパもママも驚いた顔をしていて、お義父さんは腕組みをして、目を閉じている…。
お義母さんは、顔を真っ赤にして、怒りをあらわにしていた……。


「もう、産めない身体って事…?」


ママは心配そうな顔で言う。


「いえ、可能性はゼロじゃないんです。だから僕はゆっくり見守って欲しいと思っ…」


そう鳴海が言いかけた時、お義母さんの怒りが爆発した……。


「だから私は始めから、この結婚には反対だったのよっ!!」


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