相手の土俵に下りてはいけない。
 今、台湾を中心にして中国の威嚇が激しくなってきている。
尖閣諸島でもそれは同じで、自衛隊に対しての退去命令も珍しくはない。
 日本政府は相変わらず外交ルートを使って遺憾砲を打っている。
 これを見て弱腰だと批判する人も少なくない。
 では反対に自衛隊が中国軍機を威嚇して追い払ったらどうなるか?
 「それ、見たことか。 日本が我々を武力を使って攻撃してきた。」と言い出すに決まっている。
 無法者はこちらが我慢できなくなって手を出してくる時を待っているのだ。
 中国の違法行為は明確過ぎるくらいに明確だ。
だからといって【目には目を】と同じことをやるわけにはいかない。
 やってしまえば中国の思うつぼなのだ。
そうなったらアメリカもナトーも動くことが出来なくなる。
だってそれは不法行為を認めることになるから。

 だから敢えて日本は弱腰に見えるような背の低い対応をしているわけ。

 チンピラに絡まれた時、殴られたからといってこちらも応戦すれば事態はさらに悪くなる。
 不法行為をしてくる相手に対しては我慢できなくなるまで待つことも必要だ。
もちろん、最悪のシナリオも想定して準備しておく必要は有る。
 今の段階で反撃すれば準備の時間を失うことにもなる。
政府はそこまで計算して動いているんだ。
 日本が絡む戦闘機開発もすぐには出来ない。
だから待って待って時を稼いでいるんだよ。
 中国はいずれじり貧に陥る。
自暴自棄になれば周りを見ずに突撃してくる。
それまでにこちらも十分すぎるくらいの力を蓄えておく必要が有るんだ。
 今は政府の動きを静観しよう。
 国内ではセキュリティークレアランスも具体的に法案となって出てきている。
 これで中国の急所を真正面から潰すことが出来るようになる。
 そして年金脱退一時金と不法永住権を潰してしまえば余力を蓄えることが出来る。
 それでもなお、数年は掛かるんだ。
じっくりと腰を据えて出方を見守る必要が有る。
その間に国際的な包囲網を固めてしまうことも必要だ。
 弱腰に見えてもこれまでとは動きが違うんだよ。
 低姿勢で相手の急所を狙っていく政策、これからも支持しようじゃないか。
 喧嘩する時は相手の土俵に下りてはいけない。
相手を自分の土俵に引っ張り込むんだ。
やる時には隙を見せてはいけない。
一騎当千に襲い掛かるんだ。
無法者を破る時にはこれしか無い。
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