まさか私が告白されるなんて
「水奈さんは本当に、大学に行くつもりが無いの?」
「へ」
今度は私が目を丸くする番だ。
だってそりゃ無理でしょ。私の家は貧乏なんだから。
勿論他人のせいにするつもりなんて一切ないけれど、これはあくまで事実として残っている。
私の家に大学なんて行く財力が残ってるわけがない。
それこそ、本当に食べるのに困るほどの貧乏なわけではないけど、それでもお金の余裕なんてものはない。
「へ、って……奨学金とかあるし」
琢磨君は、新たな解決策を告げてきた。
貧しい人向けに奨学金という制度がある、
それを使えば、大学に行ける。それに、国公立大学に行けば、学費は安くで済む。
でも、
「私はやっぱり無理だよ」
私という一人の人間にお金をたくさんつぎ込んで、学ぶなんてことは出来ない。
私はそこまで大学に行きたいわけじゃないし。
それにそのお金を取り返せるかもわからない。
それならば、今は就職して、結婚したら専業主婦をやった方が合理的だ。
「やっぱりそう言う考え方なんだな」
そう、ぼそっと呟いた声は私には全く聞こえなかった。
なんて言ったの?そう訊くけど、琢磨君は答えてくれない。
ああ、全然分からない。
そして結局話は流れて、勉強に戻って行った。