まさか私が告白されるなんて
そして、分かれ道に入った。
私と琢磨君はここで分かれることになる。
「今日は楽しかった」
そう、笑顔で私は彼に告げた。
「今日は本当に誘ってくれてありがとう。おかげですごく楽しい一日だったよ。……たまにの贅沢もいいね」
「そう言ってくれて嬉しい。僕も楽しかった」
「また、映画とか行こうね」
私は贅沢の味を知ってしまった。
娯楽の味を。
私も、バイトをしているのだから少しばかりの贅沢は許してくれるだろう。
「今度は映画以外にも行きたいな」
「そうだね。……バイト増やそうかな」
正直バイトは疲れる一方だ。だけど、それで一緒にいられる時間が増えるというのなら、構わない。
一時のしんどさも我慢が出来る。
「あまり無理はするんじゃないぞ」
「分かってるよ。あくまで私の体調が許す限りだから」
元々私は別に体力があるわけでは無い。
比較的他の子に比べてすぐに倒れてしまうのだ。
ご飯を沢山食べるのにもこういった事情がある。
だが、別に病気ではない。ただ、そう言う体質なだけだ。
「ていうか、今更だけどバイトしてるんだね」
「うん。軽くだけど」
「そっか、偉いな」
「何回言うのよ」
でも、何回言われても嬉しい。
「でも、ありがと」
「……おう」
そして私たちはその場で分かれた。