まさか私が告白されるなんて
あれ、そう私は思った。
ふと上を見上げてみると、琢磨君が巨人のように見えるのだ。
そして私は琢磨君の両の足に囲まれている。
今更ながら、今の状況がふと、不思議なものに思えてきた。
先程琢磨君がしぶしぶだったのはこういう事かと、時遅しながらも思えてきた。
だって、今頃私は二人乗りの破壊力に気が付いたのだから。
恥ずかしい、そう私は叫びたくなる。
だけど、それは無理だ。
だって、今恥ずかしがってるというのを、琢磨君に知られるのも嫌なのだから。
こうしてみると、意外と琢磨君足太いなと、思う。
意外と運動できるのだろうか。
そこまでイメージは無いのだけども。
「ねえ、琢磨君。……本気で漕いで」
私はそう言った。
恥ずかしい気持ちを押し殺しながら。