まさか私が告白されるなんて
「あ、お兄ちゃん。お母さんのクッキー持ってきたよ」
そう、一人の少女が現れた。
小学生くらいだろうか。
妹居たんだ……
この前の訪問時にはいなかった気がするけど。
でも、今考えなければならないのはそんなことではない。
ハグ現場を見られた。
恥ずかしっ!!
「アツアツだね」
そう、笑われた。
火がつくほどに恥ずかしい。
私は慌てて、琢磨君とのハグを強制終了させた。
「沙也加なんて気にしないでいいのにー」
そう言う、妹さん。
この状況を楽しんでいるのかな。
「私、そろそろ帰らなくちゃ」
流石にこの状況で、ここに居続けるのも恥ずかしすぎる。
それにもう六時十分だし。
体のいいことを言って退散しよう。
「せっかく来てくれたところなのに、ごめんね」
そう、私はぺこりと頭を下げた。
「ちぇ、でも。沙也加も一試合混ぜてくれない? 一戦だけでいいから」
お願いと言って頭を下げる沙也加ちゃん。
ええ、と思うけど、一試合だけなら、そこまで家に帰るのも遅くはならないだろう。
それに、一戦だけなら、ハグ現場の話を掘り起こされないと思うし。
「分かった」
そう、私は頷き、ゲームがスタートされる。