まさか私が告白されるなんて

暗い道を歩くのは正直苦手だ。
周りの状況がよくわからないし。
変な人が増えていくし。

幸い、街灯がついている道を歩くからまだましなんだけど、それでも怖い。

「そうだね。僕送るよ」
「え、それは悪いよ」

往復30分。そんな時間を琢磨君から奪うわけには行かないし。
怖いけど、琢磨君の時間を奪うよりは……。

「でも」
「大丈夫。おにーちゃんの時間なんて無限なんだから」
「それは違うと思うけど……でも僕にとって、水菜さんと一緒に歩く時間は楽しいから」
「そう、ありがとう」

なら、お言葉に甘えちゃおう。
琢磨君と一緒に歩く時間は楽しいのだから。
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