孤独な少女は優しさに堕ちていく。
11月
家族の命日の日から、私は毎日お墓に行けるようになった。

毎朝お墓の前で手を合わせる。

日常のことを少しずつ報告する。

千景さんのことはまだ秘密だ。

そんな千景さんとの関係にも少しだけ変化があった。

今までは、並んで立つだけで、喋ることの少なかった私達だけど、最近はよく話すようになった。

基本的に私が話すのを千景さんが聞いてくれる、という流れなので、相変わらず千景さんのことは何もわからない。

でも、もうこの頃には私が千景さんのことを不審に思う気持ちは欠片も残っていなくて。

最近は優しさだけでなく、私をからかうような素振りでまで見せてくれる千景さんの虜になっていた。

もう依存していたとも言える。

千景さんの方も以前よりずっと私との距離が近い。

私と千景さんが砂浜に居るときはほぼゼロ距離。

肩が触れるか触れないか、ぐらいの距離だし、気まぐれに手を繋いできたりする。


そして、梨奈との関係もまた、少しだけ変化があった。

文化祭よ一件もあり、私と梨奈の仲はより深まった。

ちゃんと梨奈に思ったことを伝えあって話し合った。

今も変わらずに一緒に登校して一緒に帰る。

ずっと続けばいいと思う。
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