Hush night



「……おー、うん。じゃ、よろしく」


そうして通話を切った麗日は、わたしのほうを向いた。


「生活用品はある程度揃ったっぽい。頼んでた分は住処に届いたから」

「……うん、ありがとう」


「いーんだよ。もう欲しいものはないか?」

「……うん、もう、じゅうぶん」


「じゃ、なんか食べに行くか? それとも帰るか?」


なにもかもわたしを優先させてくれる麗日に甘えることに抵抗がなくなってくる。

わたしの意見を聞いてくれる彼は、甘えを許す包容力があるから。


そんな人に拾われてしまったわたしは、以前よりずっと幸せだ。



今日はたくさん人と会ったせいか、どっと疲れた気がする。

静かな場所へ帰りたい気持ちが強く、麗日を見つめておそるおそる言う。



「……帰り、たい」


「ん。じゃ、帰ろうな」



優しいトーンでそう言い、麗日はわたしの不安を拭うように頬を撫でてくれる。

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